外傷性頚部症候群(むちうち)
交通事故など頭頚部に強い力がくわわり、頚椎の過伸展と過屈曲を生じた際に出現する頚部症状の総称です。頚部痛、後頭部痛、肩甲部痛、悪心、耳鳴など多彩な症状を訴えられることがありますが、基本的には経過観察のみで改善される方がほとんどです。またヘッドレストやシートベルトなど安全装備の進歩により近年発生数は減少傾向です。
以前は頚椎カラーのような装具による固定をすることが多かったですが、痛みの許す範囲で動かしていただいた方が早く症状が改善することが多く、最近はあまり固定することはなくなってきました。
当院での治療方針としては少しでも早く痛みが取れるように、薬物療法、注射、物理療法などを組み合わせて症状の改善をはかります。